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水と遊ぶ子どもたち

雨雲当番ポタン

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エピソード8: 私たちにできること
(3)つながりを知ろう

ダムは、多くの水をたくわえます。
川の水が少なくなった時はダムの水を使っています。

ダムは川をせき止めます。
ダムをつくるのに、そこに住んでいた人たちに引っ越してもらうことがあります。
水を使うために、その人たちの生まれたふるさとがダムに沈んでしまうことになります。
そういう人たちの協力があって、水が使えているのです。

流域のみんなのために、協力してくれた人たちがいるの。
また、森の手入れや、水辺をきれいにする活動をしている人たちもいるわ。

自分が使っている水がどこからきているか、だれがそれを守ってくれているのか。
そんなつながりを知れば、水をもっと大切に使えるようになりそうね。

ダムと流域

水を利用するために必要なダムの建設は、一方で、時には住宅や農地などを水没させ、水没地域はもとより、その周辺地域の人々の生活や、これら水源地域の将来に影響を及ぼしたりします。

ダムを建設するためには、水源地域の人々の理解と協力が欠かせません。ダムの水を利用する受益地域の人々の、水源地域の人々に対する共感と感謝の気持ちが必要です。

このため、水没により地域の状況が著しく変化するダムの建設に際しては、水没関係者の生活再建を支援するとともに、地域への影響緩和や活性化を図るために、生活環境、産業基盤の整備などの水源地域対策が、国・県及び市町村などによって進められています。また、これを推進するために、下流受益者による資金的な協力も各地域で行われています。

私たちの利用する水の水源を守っていくためには、ダム建設時はもとより、ダム建設後も水源地域との交流を通じて私たちひとりひとりが水源地域の人々に対する理解とつながりを深め、様々な面で協力していくことが必要です。

出典:『日本の水』国土交通省水管理・国土保全局水資源部