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熊野の清水

熊野の清水

環境庁認定・全国名水百選(千葉県長南町)

古い書物によると、弘法大師が全国行脚の途中に、この地に立ち寄ったとき、水がなくて困っている農民を見て、その法力で水を湧かせたと伝えられています。弘法大師にちなみ、別名「弘法の霊泉」とも呼ばれています。昭和60年には、環境庁認定の名水百選に千葉県で唯一選ばれました。
 長南町ののどかな山間の田園地帯の熊野地区にあり、隣接して農産物直売所・公園も整備されています。週末や休日には多くの人が水を汲みに訪れます。隣接した熊野の清水公園は、湧水により育まれた植物の宝庫です。四季に応じて様々な花が咲き乱れています。

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熊野の清水の水質

熊野の清水の水量は平均すると、毎分48Lです。湧水は一宮川に合流して太平洋まで注いでいます。水の硬度は、1Lあたり約54.5mgであり、炭酸水素カルシウム、炭酸水素ナトリウム、硝酸イオンなどの成分が含まれています。飲んだ時に甘味を感じることができ、さっぱりとした味わいです。
熊野の清水は美しい姿を留めていますが、一時期、水質が悪化したため、煮沸が必要な飲料になっています。しかし、なんとか以前の水質に戻そうと、「熊野の清水管理委員会」が中心となり、定期的な環境水質保全活動が積極的に展開されています。

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