荒川ダム
能泉湖(山梨県甲府市)
標高2,592mの国師ヶ岳を源流とする荒川は、深成岩の峻険たる渓谷と、優美な景観を誇る昇仙峡から甲府市の中央を流下し、富士川水系として駿河湾にそそいでいます。荒川ダムは秩父多摩甲斐国立公園内に位置し、ダム周辺は水源の森百選(林野庁)「御岳昇仙峡水源の森」に選ばれました。また、下流には特別名勝の「御嶽昇仙峡」があり、平成の名水百選(環境省)「御岳昇仙峡」に選ばれています。
奥昇仙峡にあるダム
荒川ダムは甲府市川窪町地先にある中央遮水壁型のロックフィルダムで昭和61年に完成しました。堤体の高さは88m、長さは320mです。ダム湖の総貯水容量は1,080万立方m、有効貯水容量は860万立方mで、湖の名前は能泉湖(のうせんこ)です。ダムの目的は洪水の調節(F)、既得用水の補給並びに河川維持用水の確保(N)、及び上水道用水の供給(W)で、複数の目的を持った多目的ダムです。