昭和60年に当時の環境庁から名水百選に選定された「安曇野わさび田湧水群」は、2016年に環境省が実施した「名水百選選抜総選挙」の４部門中２部門（観光地部門・景観部門）で全国第１位を獲得しました。海抜3,000ｍ級の象徴的な山々が連なる北アルプスの雪解け水が安曇野の扇状地にしみ込み、日量約70万トンを誇る豊富で清列な湧水がこのわさび田湧水群を潤し、日本一の生産量を誇るわさび田を形成しています。15haの日本一広大な規模のわさび農場や春に咲く白い可憐なわさびの花は見る人の目を楽しませてくれます。また、国土交通省から「水の郷」にも認定された清らかな水が織りなす安曇野は、黒沢明監督の映画　“夢”の舞台となった原風景が広がり、ゆっくりとした時を過ごすことが出来ます。

水道水源を100％地下水でまかなうなど市民の暮らしに密接に結びつき、安曇野市では欠かすことのできない地域資源となっている地下水を将来的にも安定的に活用し、地域活動を持続的なものとするための計画、「安曇野市水環境基本計画」を平成28年度に策定しました。また、この計画を確実に実行するために信州大学に「安曇野市水循環の可視化に資する研究業務」を委託し目に見えず分かりにくい地下水構造やしくみなどを「見える化」しました。

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