長良川は幹線流路延長166kmにわたる清流で、柿田川、四万十川とともに日本三大清流の１つに数えられます。岐阜市長良橋上流の水浴場は「日本の水浴場８８選」に全国で唯一河川の水浴場で選定されており、多くの人々が遊泳等のレジャーに利用しています。河原で釣りを楽しむ人も多く、また「長良川中流域における岐阜の文化的景観」は国の重要文化的景観に選定されています。
また、宮内庁式部職の鵜匠が行う「長良川鵜飼」は1300年以上の歴史があります。

長良川にはアユやアジメドジョウ、カワゲラ類等を始めとした多様な水生生物が生息し、河川敷の草地や竹林にはカワラバッタやヒメボタルなどの希少な生物も生息しています。それらの多様な生態系は、長良川の美しい景観そのものであると同時に、鵜飼等の多様な文化を創り出しました。長良川の自然環境を保全することは景観や文化を守ることに繋がるため、流域自治体・企業・ＮＰＯ法人・サークル等の団体が活動を行っています。上流域での森林整備、流域全体での清掃や環境調査、流域の子どもたちへの環境教育など、活動は多岐にわたります。これらの活動は各団体が単独で活動するばかりではなく、各団体が連携しながら流域全体で積極的に保全活動を実施しているところが特徴的です。

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