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お米と水

雨雲当番ポタン

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エピソード2: 社会をささえる水
(1)農業と水

位置図畑田んぼ

雲のかけらを手に入れた3人は、川の近くをくわしく調べてみることにしました。
辺りには田んぼが広がっています。ポタンたちが近づくと、
青々としたイネの合間からカルガモが飛び出してきました。

「今年のお米は順調に育っているよ!でもこのまま日照りが続くと、枯れちゃうかもしれない、、、。
食べ物をつくるためにはたくさんの水が必要で、日本では農業に544億m3もの水を使っているんだ。
これは東京ドーム約4万3,870杯分(1杯124万m3)の量になるんだよ。
工場で使う水と比べると、5倍近くになる計算だね。
だから、雨がふらないとすごくこまるんだよね。」

農業用水

農業用水は、①水稲などの生育に必要な水田かんがい用水、②野菜、果樹などの生育や品質の向上などに必要な畑地かんがい用水、③牛・豚・鶏などの家畜飼養などに必要な畜産用水があります。農業用水の約94%を水田かんがい用水が占めています。

農業用水の主要部分を占める水田かんがい用水は、近年減少傾向にあり、畑地かんがい用水は、ほぼ横ばい傾向にあります。2010年の使用量は約544億m3/年となっています。

農業用水は、農業生産のために使用されるばかりではなく、土壌保全や地下水かん養、水に親しむ(親水)空間の創出、景観及び生物生態系の保全などの役割も果たすなど、農村地域の基本的な地域資源としての性格も有しています。

なお、農業用水の使用量自体は多いのですが、大部分が河川や地下水に還元され、下流で再び生活用水や農業用水などに利用されています。



出典:『日本の水』 国土交通省水管理・国土保全局水資源部