雨雲当番ポタン
エピソードを選ぶエピソード3:くらしと水
(1)水道の水はどこからくる?
ダムに雲のかけらをもらって、川へもどるとちゅうで、結衣はふと「浄水場(じょうすいじょう)」の
ことを思い出しました。川の水などをきれいにして、飲み水にする場所です。
3人が川の流れに乗って浄水場へ入っていくと、川から水をとりこむところに出ました。
すると、どこからか声が聞こえます。
「ここではぼくたち川の水などを、すなにくぐらせて、飲めるくらいにきれいにするんだよ。
それから水道管を使って、みんなの家や工場に水をとどけているんだ。」
川の水は、昔は水のよごれがもとで病気になる人がたくさんいたのに、
浄水場ができてからはとても少なくなったことや、水道の水をそのまま飲めることが、
どれだけすばらしいことかを話してくれました。
陽太がふと見上げると、通路に立ってこちらを見ている人がいます。
「あれは浄水場のしょくいんの人だよ。」川の水が教えてくれました。
「しせつにいじょうがないか、見回っているのさ。取り入れる川の水や、送り出す水にいじょうがないか、
けんさする人もいるよ。浄水場は24時間休まず動いているから、
しょくいんの人たちは夜も交代で仕事をしているんだ。」
「ぼくたちがいつでも安心して水道を使えるのは、働いている人たちのおかげなんだね。」
「その通り! しょくいんの人たちががんばっているからなんだよ。」
「そうだ、そこの水道管がみんなの家までつながっているから、調べに行ってみたら?」
川の水にすすめられた3人は、水道管を通って結衣の家へ行ってみることにしました。