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浄水場

雨雲当番ポタン

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エピソード3:くらしと水
(1)水道の水はどこからくる?

位置図浄水場

ダムに雲のかけらをもらって、川へもどるとちゅうで、結衣はふと「浄水場(じょうすいじょう)」の
ことを思い出しました。川の水などをきれいにして、飲み水にする場所です。
3人が川の流れに乗って浄水場へ入っていくと、川から水をとりこむところに出ました。
すると、どこからか声が聞こえます。

「ここではぼくたち川の水などを、すなにくぐらせて、飲めるくらいにきれいにするんだよ。
それから水道管を使って、みんなの家や工場に水をとどけているんだ。」
川の水は、昔は水のよごれがもとで病気になる人がたくさんいたのに、
浄水場ができてからはとても少なくなったことや、水道の水をそのまま飲めることが、
どれだけすばらしいことかを話してくれました。

陽太がふと見上げると、通路に立ってこちらを見ている人がいます。
「あれは浄水場のしょくいんの人だよ。」川の水が教えてくれました。
「しせつにいじょうがないか、見回っているのさ。取り入れる川の水や、送り出す水にいじょうがないか、
けんさする人もいるよ。浄水場は24時間休まず動いているから、
しょくいんの人たちは夜も交代で仕事をしているんだ。」
「ぼくたちがいつでも安心して水道を使えるのは、働いている人たちのおかげなんだね。」
「その通り! しょくいんの人たちががんばっているからなんだよ。」

「そうだ、そこの水道管がみんなの家までつながっているから、調べに行ってみたら?」
川の水にすすめられた3人は、水道管を通って結衣の家へ行ってみることにしました。

日本の水道

我が国では、明治初頭にコレラが発生し、衛生対策として近代的な水道施設の整備が始まりました。塩素消毒の導入等によって乳児死亡数やコレラ、赤痢をはじめとする水系消化器系伝染病患者数は急激に減少しました。

我が国の水道は、国民生活及び社会経済活動を支える基盤施設として、普及率97% を超え、外国人も含め全国どこでも安心して蛇口の水を直接飲むことができる世界に冠たる水道となっています。



出典:『日本の水』国土交通省水管理・国土保全局水資源部