雨雲当番ポタン
エピソードを選ぶエピソード3: くらしと水
(3)上手な水の使い方
じゃ口はさらに教えてくれました。
「結衣のお母さんは水を大切に使っています。じゃ口には水が出すぎないようにする道具を入れて、
おふろの水をせんたくに使っています。すばらしい工夫ですよ。」
「水をよごさないことも大事です。お米をといだ水を庭にまいたり、
料理のあとに油や食べ残しが流れないようにしたりすることも、大切なのです。」
3人は相談して、じゃ口に雲のかけらを持っていないか聞いてみることにしました。
「ああ、わたしも持っていますよ。では雨雲当番ポタン、しれんの時間です。」
生活用水
生活用水では、水道管からの漏水防止対策や節水トイレ等の節水機器の普及による有効利用が図られており、水道用水では配水管の漏水対策が進み、世界でも類をみないほど漏水が少なく、有効率(給水量から無効水量を除いた水量)は90%に達しています。また、内閣府の世論調査によれば、節水している割合は77.4% であり、過去の同様の調査と比較すると、水に対する意識は着実に高まっています。
工業用水では、水使用量の節約や環境保全等の観点から水資源の有効利用が図られており、一度使った水を冷やしたり、きれいにしたりして何回も繰り返し水が使われています。
農業用水では漏水防止等のために古い水路を改修したり、パイプラインにしたりするなど、水の有効利用が進められています。
雨水・再生水利用とは生活用水の中において、冷却用水、水洗トイレ用水、散水用水など飲用水より低いレベルの水質でもよい用途の水に対して、一度使った水や雨水などを処理して再利用することです。上水道、下水道との対比で「中水道」という用語が用いられる場合もあります。
雨水・再生水利用は、全国の約3,700施設(関東臨海、北九州地域で全国の約60%)で実施されており、雨水・再生水利用量は、全国で年間約2億6千万m3と推計され、全国の生活用水使用量の約0.3%に相当します。(2010年度末現在、国交省調べ)
現在のところ、処理水量が一定せず不安定なことや、使用する水量などにより使用コストがかなり異なることなどの課題があります。水を有効に利用するため、さらに研究開発を進め、今後計画的に雨水・再生水利用を進めていく必要があります。