雨雲当番ポタン
エピソードを選ぶエピソード8: 私たちにできること
(2)水を大切にする
みんなが使った水は、別の人がまた使うから、水をむだづかいしないことはもちろん、
次に使う人たちのことを考えて、「よごさない」こともすごく大事なこと。
ポタンたちが出かけた工場では、川の水をきれいにして、自動車やパソコンの部品をあらっていたでしょう?
水はいろいろなところで使われているから、身の回りの物をむだにしないことも、
水を大切にすることにつながるわ。
他にはどんな工夫ができるのか、調べてみると面白いことがわかりそうね。
健全な水循環系の構築
私たちが利用する水は、水源地域の幾世代にもわたる多くの人々が守り育ててきた森林からの大きな恩恵を受けています。
森林は、それが造り出す土壌の働きにより、洪水や渇水を緩和し、また、水を浄化する働きといった水源かん養機能を持っており、我が国のように、険しい山が多く、しかも降水が季節的に大きく変動するところでは、この機能は極めて重要です。
水資源の確保のためには、ダム等の水資源供給施設の整備とともに、水源のかん養などに重要な役割を果たしている森林を国民共通の財産として守り育てていく必要があります。
水は、太陽のエネルギーと地球の重力によりたえず地球上を循環しています。私たちは、太古の昔から変わることなく繰り返されているこの大きな循環の中で水を利用しているのです。私たちが水を使うということは、この水の循環の道筋を変えるということであり、このことは逆に、私たち一人ひとりの取り組みが、水循環系の健全化に大きな力となることを示しています。
ところが、高度成長期の都市への人口や産業の集中、都市域の拡大、過疎化、近年の気象変化などを背景として、この水循環系が変化し、水質汚濁、生態系への影響、洪水や渇水被害の増大などの問題を引き起こしていることも事実です。
このようなことから、将来にわたって持続可能な社会の発展のためには、流域を中心とした一連の水の流れの過程において、人間社会の営みと環境の保全に果たす水の機能が、適切なバランスの下にともに確保された社会にしていくこと(健全な水循環系の構築)が重要です。
具体的には、例えば、水源林の保全や地下水かん養の取り組みのほか、私たち一人ひとりが水を大切に使うことも重要です。
出典:『日本の水』国土交通省水管理・国土保全局水資源部