雨雲当番ポタン
エピソードを選ぶエピソード4: 使った水はどこへ?
(1)下水道に入る!
3人は、じゃ口が教えてくれたヒントをたよりに、家で使った水の行く先をたしかめることにしました。
じゃ口の下には、使った水が流れていく小さなあながあります。
「本当にここに入るの? わたし、暗いところは苦手なんだけど…」
不安そうな結衣のせなかを陽太がおして、3人はあなへ飛びこみました。
すると、細い管がやがて太くなり、地下トンネルのようになっていることがわかりました。
「このトンネルは下水道管って言うんだよ。まちが汚れた水でいっぱいにならないように、
みんながおうちで使ったトイレやお風呂や台所の水を運んでくれているんだ。」
しばらく進んでいくと、急に辺りが明るくなりました。おおぜいの人が集まって、
古くなった下水道の管を取りかえる工事をしているようです。
古い管の内側は、ところどころ油がこびりついて、真っ黒になっています。
「油やゴミを流すと、こうして管がよごれたり、つまったりしてしまうのね。」
結衣は、水を大切にしているお母さんのことや、下水道を守るために働いている人たちのことを思いながら、
水の流れに乗って進んでいきました。
下水道の役割
(1)住み良いまちにすること。
下水道は、トイレを水洗化するとともに、各家庭から出る汚れた水を下水処理場(エピソード4(2)参照)に運んできれいにすることで、まちを清潔にします。
(2)浸水からまちを守ること
都市に降った雨を下水菅で川まで運んだり、大雨でまちが浸かって被害が出ないようにします。
(3)川や湖や海をきれいにすること。
汚れた水を下水処理場できれいな水にし、川や湖や海へもどします。
下水を集めるしくみ
私たちが使ったあとの汚れた水(汚水)や雨水をあわせて「下水(げすい)」とよびます。
下水は、まず下水管に流れこみます。この下水管は道路の下に埋められており、汚水を下水処理場まで運んだり、雨水を川や海まで運ぶ役目をしています。この下水管には、掃除や点検、修理をするための「マンホール」がところどころにつけられています。下水管は地面に埋まっているので見ることはできませんが、このマンホールのふたは道路上で見ることができます。
※マンホールを見るときは車に注意しましょう。