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下水処理場微生物

雨雲当番ポタン

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エピソード4: 使った水はどこへ?
(2)生まれ変わる水

位置図下水処理場

下水道管を進んでいくと、大きな建物の中に入りました。
そこでは、茶色くにごった水をプールに集めて、空気のあわをふきこんでいます。
あわといっしょに水中をただよっている、目に見えないほど小さな生き物が、
3人を見つけて話しかけてきました。

「ここは下水処理場(げすいしょりじょう)だよ。
みんなが使ってよごれた水を、ぼくたちの力も利用してきれいにするしせつなんだ。
水をきれいにするために、電気もたくさん使っているよ。」

下水処理場を出るとにごっていた水が、透明できれいな水にもどりました。

「まるで水が生まれ変わるみたいだ。」
陽太が感心していると、「その通りさ。」と小さな生き物はうれしそうに言いました。

「生まれ変わってきれいになった水は、また川にもどるんだ。
その水が下流の浄水場で飲み水として使われることもあるよ。
川から水を取って、よごれた水をきれいにしてもどす。そうやって、水をくり返し使っているんだ。」

下水がきれいになるまで
①沈砂池(ちんさち)

処理場に運ばれた下水は、まず、沈砂池と呼ばれる池に入ります。下水の中に含まれている大きなごみや砂は、この沈砂池で取り除かれます。

②最初沈殿池(さいしょちんでんち)
大きなごみや砂を取り除かれた下水は、最初沈殿池に入ります。この池をゆっくりと流れていくあいだに、沈砂池で沈まなかった小さなごみや砂は、底に沈んでいきます。

③エアレーションタンク
エアレーションタンクの中で下水と活性汚泥(微生物の集まり)を混ぜて、空気を吹き込みます。活性汚泥の中にいる微生物は、吹き込まれた空気中の酸素の力を借りて、どんどん汚れを食べてゆき、時間が経つに従って、次第に大きな塊となります。

④最終沈でん池
エアレーションタンクで、大きな塊となった活性汚泥は、この池で沈められます。ここまでで、汚れの90%以上は取り除かれます。


出典:『下水道のはなし』国土交通省水管理・国土保全局下水道部下水道企画課