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川の水と浄水場

雨雲当番ポタン

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エピソード5: めぐる水
(1)くり返し使われる水

川にもどった3人は、そのまま下流へ進んでみました。
しばらく行くと、見覚えのある建物が近づいてきます。「あれは浄水場!」
と結衣は建物を指さして言いました。
ポタンは、下水処理場で出会った小さな生き物が話していたことを思い出しました。

位置図浄水場

「大きな川には浄水場と下水処理場がいくつもあって、
川の水を取って、きれいにしてもどすのをくり返しているって。」
「そう。わたしたちが使った水を、別のだれかが使う。
たくさんの人たちが、同じ川の水を何回も使っているってことね。」
結衣の説明にうなずきながら、3人は浄水場を見上げました。

「雨となって降ってきて海に向かうまでの間に繰り返し何度も役に立つなんて水ってすごいや。」
「その水をきれいにしてくれる浄水場や下水処理場もすごいわ。」
「何か僕たちにもできることはないのかな。」
ポタンはそんな二人をとてもたのもしく思いました。

「私たちはこうして旅をしてきたからその大切さを実感できたけど、
普段はなかなか想像するのが難しそうね。」
「そうだよね。みんなにも自分の家の水がどの浄水場からやってきて、
どの下水処理場へ流れていくかぜひ調べてみてもらいたいね。」

水循環

地球上の水は、海や陸から蒸発して雲となり、雨や雪となって再び地上に降りて川となり、一部は地下水となってやがて海へ戻っていきます。

流域ごとに水の循環を見ると、上流の森林は水源を涵養し、また、上流に降った雨は、上流、中流、下流で水道用水や農業用水などとして何回も循環利用されながら、海にたどり着きます。このため、水利用を通じて流域は相互に密接に関係しています。

水は上手に使えば繰り返し利用できるという特性があります。



出典:『日本の水』国土交通省水管理・国土保全局水資源部