今回から新しく「水は◯◯でした」という、皆さんと「水」の関係性が分かるコメントと共に募集させていただきました。
絶景を仕事にする私にとって、「水は命」。
わたしたち人間はもちろん、自然の風景である絶景にとっても、水はなくてはならない「命」のような存在だからです。
皆さんがカメラのレンズ越しに切り取った「水」は十人十色で発見ばかり！「友達」のような楽しい存在であったり、逆に未知なる力をもつ恐るべき存在だったり。
これを機に、一歩立ち止まって、いつも身近にある「水」について考えてみる良いきっかけになれたのかな、と思います。

海に潜って、バッと浮き出る。
頭の上には空と雲、肩から下には海。
その青い世界に包まれたときののびやかな気持ち。
それを思い出させて くれるたくさんの作品に出会いました。
水と風と子供の笑顔がありました。
自然の水と人工の光が醸し出すシンフォニーがありました。
奇跡の一瞬を切りとったもの。
粘り強く被写体を追い続けた作品。
それぞれにドラマがありました。
そんな中、私が選考のモノサシにしたのは
写真としてユニークなことと人を幸せにする力あるかどうか。
ほのぼのとしたり、手を合わせたい気持ちになったりした
自分の心の変化が大きかった作品を選びました。
心を水で洗われるような作業でした。
ありがとうございました。

　今年は記録的な暑さが続く夏となりました。それを反映してか、水辺へのおでかけの様子や大切な人が水と接している様子が生き生きと伝わってくる作品がたくさんありました。写真に添えていただいたコメントからは水の癒やし、水への親しみ、水への敬いを強く感じました。その他にも暑い夏にちなんだ食品が登場する作品や、自然の恵みを感じさせる作品、水がもたらした美しい光景を写した作品などどれも楽しく拝見させていただきました。
　水の澄んだ美しさや躍動感が伝わってくるような作品に惹かれながら、撮影された方がどんな気持ちでこの瞬間を切り取ったのだろうと思いを巡らせながら見ることによって、これまでにない貴重な経験となりました。来年も魅力的な作品が投稿されることを大いに期待しております。
　応募いただいたみなさんに感謝申し上げるとともに、これを機に水について日頃から関心を持っていただけると幸いです。